新型コロナウィルス感染後遺症の漢方治療


新型コロナウィルスの感染はくすぶっており、社会に暗い影を落とし続けています。
累計の感染者数は8万人(日本、2021.7現在)を超えています。
このウィルス感染症は、後遺症に悩む方が多いのも特徴です。
各国の追跡調査でかなりの割合の方に倦怠感、味覚嗅覚異常など、何らかの症状が確認されています。
これらの症状を解決する治療法は、まだ見つかっていません。


漢方医学の世界には「傷寒論」という西暦200年くらいの教科書があり、まさにコロナのような急性の感染症の治療について書かれています。
そして感染症の後遺症についても、同時期に書かれた「金匱要略」という本に記載されています。
その中には感染症の後の倦怠感や残存する咳、味覚障害などの治療法についても記されており、2000年近く前から人々が疫病の後遺症に悩まされていたことがわかります。

これらの考え方を学び、後遺症治療のヒントを得ることができます。
これらの古典に学び、現代に生きる私たちの問題も考慮して治療を行います。
私たち漢方医は、漢方薬は感染症の後遺症に対応できる手段の一つであると自負し、こんな時こそ知恵を出し合って、西洋医学的に難しい症状を改善していければと考えています。

後遺症はいつまで続くか分かりません。なかなか元の生活に戻れずにお悩みの方は、一度診察に訪れていただきたいと願います。
元気になるお手伝いができたら幸いです。

 

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