「痛み」をなるべく早く治療し、自分らしい日常生活を取り戻したい。
ペインクリニックは、痛みの治療を行うクリニックです。痛みは自分にしか分からないつらくて孤独な症状です。目には見えないので、痛みを我慢して、仕事や家事育児をしている方は多いです。痛みが長引くと、血流低下(冷たくなる)と酸素不足(色が悪くなる)を起こし、神経の回復がうまくいかなくなります。さらに痛みを我慢していると、生活に支障が出て不安になったり、憂鬱になったりして、ますます治りにくくなっていきます。この痛みの悪循環に陥ると、なかなか痛みは改善されずに長期間痛みに苦しむことになってしまいます。痛みをなるべく早く治療して、自分らしい日常生活を取り戻すことが、ペインクリニックの役割と考えています。
ペインクリニックといえば注射というイメージがありますが、その通りで治療の中心となります。
硬膜外ブロックや神経ブロックはまさに痛みを止める注射です。効果は局所麻酔薬が聞いている間ですが、痛みを一度ストップさせる事で痛みの悪循環が断ち切られ、痛みが軽くなります。痛みにはこのような知覚神経ブロックが効きにくい種類の痛みもあります。
痛みによっては交感神経(自律神経の一種)をブロックして神経をリラックスさせて痛みが軽くなるようにすることもあります。交感神経ブロックは、痛みだけでなく顔面神経麻痺やアレルギー性鼻炎などにも効果が認められています。
痛みの治療に積極的に使用します。痛みの感じ方は人それぞれです。それはなぜか。すぐに治る人と治らない人がいるのは何故か。それは体質の違い、体調の違い、環境の違いなどによります。そこに注目して痛みを治療するのが漢方薬です。痛み止めのように、飲むのをやめたらまた痛くなるような事が少ないのも特徴です。
痛みの治療だけでなく、風邪などの急性の症状や便秘、体調不良などの体調改善にも、症状は同じでも人それぞれに合った薬があり大変有効です。
ブロック治療が行えないような方(血液サラサラの薬を内服中の方、ご希望の無い方)には鎮痛処置として、鍼治療が適しています。
鍼は痛みをほとんど伴いませんし、ブロック治療で見られるような副作用(血圧低下や一時的な筋力低下など)もありません。大変安全で効果的な治療法と言えます。
痛みがある部位は血流が低下しています。低周波の治療器などで照射を行うと、血流が増加し痛みは緩和されます。
当院での運動療法の特徴は、ブロックや鍼や鎮痛処置で痛みが和らいでいる間に行うことです。
近年、痛みの治療にとって運動は必要不可欠だと言われるようになっています。しかし痛みがある時に動くのは辛いので、痛みが強い時は鎮痛処置を行ってから動かしていくようにします。痛みが軽くなってきたら、運動のみ行うことも可能になってきます。
痛みに限らずですが、体の不調は栄養の偏りや不足からきている事もあります。そのような状態では薬も効きにくく、治療が上手くいきません。
当院では、オーソモレキュラー栄養学に基づいた栄養指導や血液検査診断を行い、各々の状態から、必要に応じて栄養補給を目的としたサプリメントをお薦めできます。