- 〒841-0083 佐賀県鳥栖市古賀町 343(アクセス)
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HEADACHE
頭痛
頭痛になると日常生活が楽しく送れないため、
鎮痛剤を乱用している人も多くいます。
頭痛は憂鬱です。これが常習の頭痛になると日常生活が楽しく送れなくなります。そのため、鎮痛薬にいつも頼ってしまい、乱用に陥っている人も多くいます。
頭痛は国際頭痛分類で300種類以上あるとされており、原因や痛みも様々で、色々な病院に行ったけれど楽にならない人もいると思います。
それぞれの痛みに寄り添った治療法
頭痛は本当に多種多様です。原因も症状も同じ人はいないくらいです。
当院では基本的に漢方薬で治療します。症状をよく聞いて、脈、舌、腹部の診察を行います。それぞれの体質や状態を把握するためです。
必要に応じて、神経ブロック(星状神経節ブロック、後頭神経ブロック、頚椎椎間関節ブロックなど)も提案します。鍼や電気治療をお勧めすることもあります。
その人のそれぞれの症状に合った治療法を選択していきます。
治療例
Aさん70代女性
若い頃から頭痛があり、ほぼ毎日頭痛薬を飲んでいた。片頭痛と筋緊張型頭痛の混合型として漢方薬で加療を開始。2回変更したのち、血の巡りがよくなる漢方薬と頚の筋肉の緊張をとる漢方薬の内服で、2ヶ月後に長年の頭痛がほとんどなくなり、頭痛薬も月に一度くらいの使用となった。
Bさん30代女性
生理が始まった頃から頭痛もち。側頭部が痛い。月に数回ひどい痛みで寝込む。片頭痛として加療開始。頭痛発作時はトリプタン製剤、軽い頭痛時はNSAIDs、常用薬は漢方薬2剤。片頭痛の漢方薬と緊張を緩める漢方薬の組み合わせで痛みの頻度も程度も軽くなった。
Cさん40代女性
小さい頃から寒い時や天気が悪い時は頭痛があった。むち打ち症になってから毎日頭痛があり、耳鳴り、冷え性、めまいなど色々な症状があった。星状神経節ブロック(週に1回程度)と漢方薬を併用。水捌けがよくなる漢方薬でだんだん表情がよくなり、痛みも楽になってきた。
以上のように頭痛は長期間悩まされている方が本当に多いです。漢方薬はそれぞれの症状や体質に合わせて選び、体質を調整して行くことが出来ます。
時間はかかることもありますが、頭痛に耐えてきた皆さんに、楽しい日常生活を取り戻していただきたいと願いながら診療しています。
頭痛の種類について
頭痛は、他に原因がない一次性頭痛と、他に原因がある二次性頭痛に大きく分けられます。ペインクリニックでは主に一次性頭痛の治療を行います。例えば、緊張型頭痛、片頭痛や群発頭痛などを対象とします。
緊張型頭痛について
緊張型頭痛は頭痛の中で最も頻度が高く、生涯有病率は30~78%、日本人の約3000万人がこの頭痛に悩まされていると報告されています。
締めつけれられるような痛みが両側性に生じる事が多く、発作的な痛みを繰り返すものや、長時間痛みが持続するものなど症状の様式は様々です。一次性頭痛の中では症状は穏やかで、「頭は痛いが日常生活は送る事ができる」事がほとんどです。
原因として、種々のストレスによる首や肩の筋肉の緊張が主たる原因と考えられてきましたが、痛みに対する感受性の亢進、大脳辺縁系の機能異常なども複雑に関与していると考えられています。
緊張型頭痛の予防療法としては各種の抗うつ薬、漢方薬が使用されます。また頓挫治療(頭痛発作を早く鎮めるための治療)では、非ステロイド性鎮痛薬の使用が一般的です。
ペインクリニックでは、内服薬、筋膜リリース(Fascia release)、トリガーポイント注射、後頭神経ブロックなどを行います。
片頭痛について
片頭痛は頭痛全体の6.0~8.4%を占め、女性の有病率は男性の3.6倍で、30歳代に多いとされています。日本では約600~840万人がこの頭痛に悩まされていて、そのうち医療機関を定期的に受診している患者さんは2.7%に過ぎないと報告されています。片頭痛は三叉神経が支配する頭蓋内外の血管が拡張することで起こると考えられています(三叉神経血管説)。
片頭痛は、頭痛の部位、性質、発症様式、好発時刻などの問診から診断します。片頭痛の痛みは中等度から重度であることが多く、「発作時には寝込んでしまう」こともしばしばです。睡眠不足や、肩こり、過労、眼精疲労などが発作の誘発因子となります。
キラキラした光が見える、視野が狭くなるなどの視覚性の前兆に引き続いて、頭の半分に(片側性)拍動性の痛みが生じるのが典型的な片頭痛と考えられがちですが、必ずしも前兆は伴わず、40%以上は両側性で左右交互に症状が現れる場合もあります。
また、頭痛以外にも、片頭痛発作中にアロディニアと呼ばれる異常感覚を合併する場合があり、髪の毛に触れるとピリピリする、眼鏡が不快、手足がピリピリする、腕時計が不快、などの症状を生じます。
片頭痛の予防療法としてβ遮断薬、カルシウム拮抗薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、漢方薬などを使用します。効果の有無を判定するために、2カ月は継続します。
重度の発作の頓挫治療には、トリプタン製剤が第一選択です。トリプタン製剤は豊富に存在し、効果には個人差が大きいため、一つのトリプタン製剤が効かない場合はその患者さんに合った薬に出会うまで順次処方を変更します(トリプタンローテーション)。
ペインクリニックでは、内服薬の調整、前頭神経ブロック、耳介側頭神経ブロック、後頭神経ブロック、星状神経節ブロックなどを行います。
群発頭痛について
群発頭痛の有病率は約0.07~0.09%とあまり頻度は多くありません。群発頭痛は、男性が女性の3.6倍多く、20歳~40歳に発症する事が多い頭痛です。
突然、片側の目の奥やこめかみに激痛が生じ1時間程度で自然におさまります。年に1~2回、あるいは数年に1回程度の周期で、6~12週間程度、毎日のように頭痛発作が生じ(群発期)ますが、その時期が過ぎれば全く頭痛は起こりません。頭痛以外に、自律神経症状(結膜充血、流涙、鼻閉、眼瞼下垂、顔の発汗)を伴います。睡眠中に起きやすい事も特徴の一つです。
群発期の予防療法としては、ベラパミル、ステロイド、炭酸リチウム、抗うつ薬などを用います。急性期の頓挫治療はスマトリプタンと酸素吸入が第一選択です。スマトリプタンの内服が困難な場合は皮下注射を行います。
ペインクリニックでは、内服薬の調整、三叉神経ブロック、後頭神経ブロック、星状神経節ブロックなどを行います。
頚原性頭痛について
頚椎の障害によって生じる頭痛であり、後頚部や後頭部に生じることが多く、主にズキズキとしたような締め付けられるような鈍い痛みです。悪心、嘔吐、さらにめまいや耳鳴などの自律神経症状、咽喉頭違和感といった随伴症状が出ることもあります。
また、目の奥や耳の奧、奥歯の痛み(三叉神経の痛み)が現れる事もあります。痛みの原因になるのは、上位の頚椎が多く、レントゲンやMRIなどの画像診断や頚部の運動による痛みの誘発テストなどで診断します。
治療は頚椎症の治療が基本となります。当院では漢方薬と神経ブロック(大後頭神経ブロック、星状神経節ブロック、トリガーポイント注射、頸部硬膜外ブロックなど)を組み合わせて行うことが多いです。
頚椎症はスマホくびなどと言われることも多いですが、このタイプの頭痛の方は増えている印象です。生活習慣の改善も含めて痛みを治療します。
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漢方内科
それぞれの人の体質や体調、環境の違いに注目して痛みを治療するのが漢方薬です。
頭痛
頭痛になると日常生活が楽しく送れないため、鎮痛剤を乱用している人も多くいます。
花粉症(アレルギー性鼻炎)
星状神経節ブロックを行うことで血流が改善して、症状の緩和が期待されます。
ぎっくり腰
急性の腰痛には神経ブロック治療が有用です。内服薬も併用して辛い時間を短くします。