- 〒841-0083 佐賀県鳥栖市古賀町 343(アクセス)
- 診療時間:9:00~13:00・14:00~17:30(火は18:00まで) / 休診:水土午後・日・祝日
BACKACHE
慢性腰痛
慢性腰痛の原因は様々ですので、
その人にあった治療で早期の緩和を目指します。
腰痛が治らない患者さんへ
厚生労働省の統計では、国民の愁訴で一番多いのは腰痛(男性1位、女性2位)です。一生のうちで83.4%の人が腰痛を体験するというデータもあり、実は医療費を最も費やしている疾患でもあります。
日常的に遭遇する疾患であるにも関わらず、慢性腰痛となり痛いけれど諦めている、薬を飲み続けているという方も少なくありません。
一言で腰痛と言っても、痛む場所も痛みの程度も、痛みの種類も原因も様々です。当院では丁寧な問診と診察、レントゲンや採血検査を行った上で、その人に合った方法で治療をしていきます。治療は主に
① 神経ブロック療法(腰部硬膜外ブロック、腰神経叢ブロック、仙腸関節ブロック、腰部神経根ブロックなど)
・硬膜外ブロック
ペインクリニックで最も一般的に行う腰痛に対する注射です。いわゆる手術の麻酔でよく使う方法です。
背骨の下の方(腰のあたり)に局所麻酔薬を注射し、脊髄を覆う「硬膜(こうまく)」の外側にある「硬膜外腔(こうまくがいくう)」に麻酔薬を注入して、神経の興奮を抑えて痛みをとります。
局所麻酔薬の効果は通常約2時間くらいですが、硬膜外ブロックで神経を一時的に休ませることにより、痛みを慢性化させる仕組みである「痛みの悪循環」を遮断するため、効果が持続します。
・腰神経叢ブロック
腰神経叢とは腰の骨から出た脊髄神経が互いに枝を出し合う部分で、そこに局所麻酔薬を注射することで神経の伝達を遮断して腰痛や足の痛みを和らげる治療法です。
他のブロック注射に比べて注射の痛みが少ないのも特徴です。
・仙腸関節ブロック
仙腸関節は、骨盤を構成する仙骨と腸骨の間にある関節であり、靭帯により強固につながっていますが、3~5mm程度は動きます。日常生活での繰り返しの負荷や、事故の衝撃といった外からの力によって、関節に微小な不適合が生じ、痛みが発生します。
仙腸関節障害で訴えられる“腰痛”の部位は、仙腸関節を中心とした痛みが一般的ですが、臀部(でんぶ・おしり)、鼠径部(そけいぶ・あしの付け根)、下肢(かし・あし)などにも痛みを生じることがあります。
仙腸関節ブロックは、基本的に診察室で立位または腹臥位で超音波などを使用して行います。
レントゲンで仙腸関節を見ながら直接注射する事もあります。
・腰部神経根ブロック
脊髄から四肢へ移行する神経の根元へ麻酔薬やステロイドを注入して痛みを和らげる療法です。
腰ではなく、下肢が痛い方に行います。腰椎神経根ブロックはレントゲン上で体の内部を透かしながら注射します。
通常、神経根ブロックは診断も兼ねるため、疼痛を誘発する事が一般的ですが、当院では、極力痛みのない神経根ブロックを施行しています。
② 薬物療法
当院では痛み治療に漢方薬を用いています。痛みが強いときは、必要に応じて痛み止めや神経障害の薬を用いることもあります。
強い痛み止めは、吐き気や眠気、便秘を引き起こすこともありますので慎重に使用します。
副作用の強い薬をなるべく早く中止出来るように、神経ブロックや漢方薬で加療していきます。
漢方薬は比較的副作用が少なく、各人の体質や体調、腰痛の原因となっている病態(筋肉が痛いのか、神経が痛いのか など)、そして痛みを長引かせている要因(ストレスや不安)などを様々な角度から考慮してその人のその時に一番合っている薬を処方します。
そのために脈や舌や腹部まで診察することがあります。
効果が出るまでに時間がかかるのではないかという声も良く聞きますが、その人に合った処方であれば数日から1週間でほとんどの場合は効果が出て来ます。
もちろん完治のためにはもう少し時間がかかります。
③ 保存的治療(レーザー、低周波・干渉波、鍼治療)
血液サラサラの薬を飲んでいたりして、神経ブロックが行えないかたには内服治療と並行して鍼や器械による保存的治療も行っています。
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他にお悩みをお持ちですか?
漢方内科
それぞれの人の体質や体調、環境の違いに注目して痛みを治療するのが漢方薬です。
頭痛
頭痛になると日常生活が楽しく送れないため、鎮痛剤を乱用している人も多くいます。
花粉症(アレルギー性鼻炎)
星状神経節ブロックを行うことで血流が改善して、症状の緩和が期待されます。
ぎっくり腰
急性の腰痛には神経ブロック治療が有用です。内服薬も併用して辛い時間を短くします。